県内の景気動向

全項目で僅かながらも改善に
漂う先行き不透明感

1997.2

本調査の対象企業は県内の中小企業1000社
今回調査の有効回答企業数は393社
回答企業の業種別内訳
 製造業198社・建設業45社・卸売業50社・小売業52社・サービス業48社

業況

 3月の調査結果(2月末時点)によると前回調査と比較し、全産業ベースの全項目で僅かながらも改善となった。
 業種別でみると、製造業は業況で僅かながら悪化となったがその他の項目は改善に。建設業も同様に業況を除き改善となる。卸売業は前回調査では全項目で大きく落ち込みとなったが、今回採算面での回復がみられる。小売業は全項目で改善となり、回復の兆しがみられる。サービス業は前回調査同様全項目でマイナス幅拡大し冴えない状況が続いている。
 3カ月先予想では全産業ベースで資金繰を除き悪化の予想となった。業種別では、製造 ニは資金繰を除き悪化予想。建設業は全項目で悪化を予想。特に売上面での落ち込みが目立つ。また卸売業も全項目で悪化を予想。小売業は業況を除き僅かながら悪化を予想。サービス業は全項目で落ち込みを予想。特に採算面が冴えない。
 今回の調査では、5 カ月ぶりに全産業ベースの全項目で僅かながら改善という結果にはなったものの、依然として業種による業績回復にばらつきがあり、その差は開いた観がある。先行きにおいては、消費税率引き上げ及び今後の先行き不透明感より景気の動きそのものを不安視し、悪化を予想する状況となっているようだ。

業況

 製造業では「輪送用機器」「一般機械」が好調な動き。「精密機器」もプラスに。「織物」「縫製」「印刷」は依然低調な動きが続いている。建設業は冴えないながらも「土木」でマイナス幅縮小。卸売業はマイナス幅拡大し悪化。小売業は「自動車販売」に良化がみられるが「中小スーパー」がマイナスに。サービス業は「運送」が良好 であるが「タクシー」「観光旅館」は依然低調な動きが続いている。全産業ではDI値1.9ポイントの良化となった。
 3 カ月先予想では、小売業で良化予想となっているが他業種は悪化となり、特に卸売業での低調さが目立つ。
売上

 製造業は「酒造」「金属」が良好であるが「織物」「縫製」「印刷」に改善の動きみられない。建設業は「土木」がマイナス幅縮小し良化。卸売業は一段の悪化。小売業は「中小スーパー」に悪化がみられるものの、全体的にマイナス幅縮小し改善となる。サービス業は全体的に冴えない が「タクシー」「観光旅館」が一段の悪化となっている。全産業ではDI値3.4ポイントの改善となった。
 3 カ月先予想では全ての業種でマイナス幅拡大し、悪化予想傾向となっている。

採算

 製造業は「精密機器」がプラスDI値に。「酒造」「金属」は好調な動き。「縫製」も大きくマイナス幅縮小し改善となる。建設業は冴えないながらも「土木」「建築」ともにマイナス幅縮小し改善に。卸売業はほぼ横這いの動き。小売業は「衣料販売」でやや落ち込んだものの全体的にマ イナス幅縮小し改善。特に「自動車販売」が好調。サービス業はほぼ横這いであるが「タクシー」に改善がみられる。全産業ではDI値6.2ポイントの改善となった。
 3 カ月先予想では全ての業種でマイナス幅拡大し悪化予想となっている。

資金繰

 製造業は「一般機械」「精密機器」が好調な動き。「プラスチック」「縫製」がマイナス幅縮小し改善に。「木材」「輸送機器」が悪化となっているも全体的には改善に。建設業は「土木」「建設」ともにマイナス幅縮小し改善に。卸売業はマイナス幅拡大し悪化となる。小売業は「家電品販売」「中小スーパー」が悪化。「自動車販売」が 好調。「家具・建具販売」も改善となり全体的にも大きく良化。サービス業は「タクシー」「運送」でマイナス幅縮小し改善の動きがみられる。全産業ではDI値3.2ポイントの改善となった。
 3 カ月先予想では製造業を除いて悪化予想となっている。