センターレポート 1997.12
 


 平成10年上半期経営見通し
図-5平成10年上半期経営見通し
図-6平成10年上半期経営見通し
図-7平成10年上半期経営見通し
図-8平成10年上半期経営見通し
図-9平成10年上半期経営見通し
売上(図ー 5 )
 上半期の売上見通しをみると、「増加」6.3%、「減少」58.3%と前回調査(「増加」23.4%、「減少」31.4%)時に比べて大幅な売り上げ減少予測となった。しかも「増加」すると見通す企業は全体の 1 割にも満たない状況で、非常に厳しい経営環境が予想される。
 業種別にみると、製造業で「増加」の見通しとなっているのは精密機器での22.2%が最高で、繊維・衣服や鉄鋼・金属ではゼロ。非製造業では卸売業の11.1%が最も多く、小売業7.1%、建設業ゼロなどとなっている。一方、繊維・衣服(84.2%)、食料品(73.1%)、輸送用機器(71.4%)、建設業(73.1%)などは 7 割以上の企業が減少するとしている。

収益(図ー 6 )

 収益見通しでは「増加」を予測している企業は4.9%、一方、65.7%の企業では「減少」を予測。前回調査(「増加」17.0%「減少」41.7%)時に比べ減少割合が大幅に増加している。
 業種別では売上見通しと同様に繊維・衣服、鉄鋼・金属、建設業では収益増を見込む企業はゼロ。一方、 7 割以上の企業が収益減としている業種としては、木材・木製品・家具(81.8%)、繊維・衣服(78.9%)、輸送用機械(78.6%)、建設業(75.0%)などとなっている。

仕入(原材料)価格(図ー 7 )

 仕入価格・原材料価格の見通しは、現在とほぼ同じと回答する企業が69.5%、「安くなる」9.2%、「高くなる」14.1%となった。全体的にはほぼ横ばいで推移すると見通す企業が多い。為替相場は円安傾向となっているため、輸入品が円高時のように大量に流入することはないと考えられ、前回に比べ「安くなる」(前回調査時2.6%)とする企業割合は若干増加している。一方、「わからない」(7.3%)とする企業も前回(3.8%)に比べ増加している 「安くなる」と見通す企業割合が「高くなる」とするそれを上回るか、あるいは同じとする業種は、製造業では食料品、電気機器、非製造業では建設業、小売業など。このほかの業種では「高くなる」とする企業割合が上回っている。特に、繊維・衣服、木材・木製品・家具、鉄鋼・金属、輸送用機器製造業では20%を超える企業で「高くなる」と回答している。

製(商)品価格
(図ー 8 )

 製(商)品価格の見通しは、仕入(原材料)価格とは逆に「安くなる」と見通す企業割合が34.8%、「高くなる」は2.8%となった。景気が停滞色を強めているため需要は低迷すると予測され、しかも財政再建のための公共工事の減少も関連商

資金繰り
(図ー 9 )

 資金繰りの見通しは「悪化」するとする企業が55.4%と過半数を占めた。製(商)品価格の低下見通しは、資金繰りおよび収益環境の悪化につながることが懸念される。「悪化」の見通しが 6 割強をしめる業種としては、製造業では繊維・衣服、木材・木製品・家具、その他製造業、非製造業では小売業などとなっている。