県内の景気動向

県内景況感厳しさ増す
売上・採算面の落ち込み目立つ


1997.12

本調査の対象企業は県内の中小企業1000社
今回調査の有効回答企業数は374社
回答企業の業種別内訳
 製造業186社・建設業42社・卸売業46社・小売業57社・サービス業47社

概況

 1月の調査結果(12月末時点)によると前回調査と比較し、全産業ベースの総合全項目で悪化となった。
 業種別でみると、製造業は、全項目で悪化の動き。建設業は売上・資金繰りを除いて悪化の動き。卸売業は、採算を除いて僅かながらも改善の動き。小売業は全項目で悪化の動き。特に、売上・採算に厳しさが窺える。サービス業も資金繰りを除いて悪化の動き。特に、業況・売上で大きくDI値を下げた。
 3カ月先の予想は、全産業ベースでの総合全項目で前月と比較し、採算を除いて僅かながらも改善となってはいるが、当月調査結果のDI値と比較してみると、全体的にはほぼ 横ばいと見ることができる。ただ、サービス業の資金繰りは現状より一段の落ち込みを予想している。
 今回の調査は、売上・採算面の落ち込みが目立った感がある。業況・売上・採算・資金繰りの4項目のなかで悪化回答が最も多かった項目は各業種ともに売上・採算に集中しており、小売業においては、全体の8割を超える企業が売上・採算面の悪化をあげている。全産業ベースの総合全項目においても採算のDI値はマイナス60を超えている。先行きにも同傾向が現れており、企業の収益力低下が今後も続くことが懸念される。

業況

 製造業では「輸送用機器」「精密機器」また前月良化結果だった「電気機器」が大きくDI値を下げた。「酒造」はマイナスDI値解消となる良化結果。建設業は「土木」でマイナス値高いながらも僅かに改善となる。卸売業は「機械器具卸」がマイナスDI値解消となるも前月良化結果だっ た「飲食料卸」が大きくDI値を下げた。小売業は「家具・建具販売」で改善となるも「家電品販売」「自動車販売」が大きくDI値を下げ全体的にもマイナスDI値拡大。サービス業は「情報サービス」で改善となってはいるが全体的に大きくDI値を下げ悪化となる。
売上

 製造業では「酒造」でマイナスDI値解消となるも「電気機器」「輸送用機器」「精密機器」で前月より大きくDI値を下げた。「一般機械」はあと一息でマイナスDI値解消となる良化結果。建設業は「土木」「建築」共にマイナス値高いながらも改善となる。卸売業は「飲食料卸」「機械器具卸」に若干の改善見られるも全体的にマイナ スDI値高めで推移し前月に続いて冴えない結果となった。小売業は「飲食料販売」「家具・建具販売」に若干の改善見られるも全体的にも冴えない動きとなっている。サービス業は全体的に悪化。特に「観光旅館」「タクシー」で大きくDI値を下げた。

採算

 製造業では「電気機器」「輸送用機器」「精密機器」で大きく悪化。「酒造」「一般機械」を除いてマイナスDI値高めで推移し全体的にも悪化となる。建設業はマイナスDI値高いながらも「建築」で若干の改善となる。卸売業は「機械器具卸」でマイナスDI値解消となるも全体的にマ イナスDI値高めで推移し悪化となる。小売業は全体的にマイナスDI値高く特に「衣料品販売」「家電品販売」「自動車販売」が冴えない結果となった。サービス業は全体的に悪化となる。特に「タクシー」「自動車整備」で大きくDI値を下げた。

資金繰

 製造業では「縫製」「木材・木製品」「精密機器」で前月より大きくDI値を下げた。「一般機械」はあと一息でマイナスDI値解消となる良化結果。建設業では「建築」に若干の改善がみられた。卸売業は「建築材料卸」に若干の改善見られるも全体的にマイナスDI値拡大し冴えない結果 となった。小売業は「飲食料販売」「自動車販売」を除いてマイナスDI値高めで推移。特に「衣料品販売」は厳しい結果となった。サービス業は「タクシー」でマイナスDI値拡大となるもその他業種においては僅かな幅ではあるがマイナスDI値縮小の改善となっている。