センターレポート

設備投資を計画する企業は3社に1社

実績は4年ぶりに前年を下回る
【設備投資動向調査】

1998.3


  日本経済新聞社のまとめによると、平成10年度の民間設備投資計画は製造業、非製造業とも前年度に比べマイナスとなった。半導体や情報インフラなどの大型投資が縮小したことと景気の先行き不安を反映して、製造業では7.1%、非製造業で3.0%、全産業平均では4.6%の減少となっている。

 当センターでは、例年この時期に県内中小企業を対象に設備投資動向調査を実施してきたが、その集計結果がまとまったので以下に報告したい。

調査概要

(対  象)県内中小企業 976社
(回  答)回答企業数381社
(調査時期)平成10年3月
(調査方法)郵送によるアンケート調査

概要

 平成 9 年度の設備投資実施状況
図1設備投資実施状況推移
図2設備投資実績および計画
 県内中小企業の平成9年度の設備投資状況を見ると、設備投資を実施した企業は63.9%(243社)となった。平成5年度を底に着実な回復をみてきたが、平成9年度は前年度に比べ5.7%の減少となった(図1) 業種別にみると、製造業68.8%(前年度比△1.6%)、非製造業59.3%(同△9.5%)となった。製造業のうちでも実施率の高かった業種は「鉄鋼・金属」(83.3%)、電気機器(83.3%)、一般機械(81.3%)、精密機器(78.6%)、その他製造業(78.3%)などで70%を超えたが、繊維・衣服(30.8%)、木材・木製品・家具(42.1%)では5割を下回り業種間の格差が広がった。一方、非製造業では、いずれの業種も50%台から60%台の実施率となった。(図2)
 これを資本金別にみると、個人企業では33.3%に止まったが、5,000人以上規模では76.8%と7割を超える高い実施率になるなど、規模の大きな企業ほど実施率も高くなっている。(図3)
 また地域別にみてみると、実施率の高かったのは県南と相双の72.7%だったが、その他の地区でも60%台となっており地域による大きな格差はない。(図4)
 平成9年度に設備投資を行わなかった理由としては、「年度当初から設備投資の計画はなかった」とする回答が86.3%となったが、「売上減少」や「将来の見通しがつかない」ため予定はあったが取りやめた企業、「受注減少」「資金調達難」から繰り延べとした企業があった。
図3設備投資実績および計画図4設備投資実績および計画