県内の景気動向

業種間に温度差生じる
建設・卸売業で改善


1998.9

本調査の対象企業は県内の中小企業1000社
今回調査の有効回答企業数は414社
回答企業の業種別内訳
 製造業188社・建設業51社・卸売業53社・小売業69社・サービス業53社

概況
 10月の調査結果(9月末時点)によると前回調査と比較し、全産業ベースで売上・採算を除き僅かに悪化となった。
 業種別でみると、製造業は、全項目で悪化の動き。建設業は、全項目で大きくDI値を戻し改善の動き。卸売業は、全項目で改善の動き。業況・売上・採算で大きくDI値を戻した。小売業は、資金繰りを除き悪化の動き。特に採算で大きくDI値を下げた。サービス業は、採算を除き大きくDI値を下げ悪化の動き。
 3カ月先の予想は、全産業ベースの総合全項目で当月調査結果のDI値と比較すると改善予 想。また各業種においては、建設業・卸売業でほぼ現状維持となる予想。その他業種においては、若干の格差はあるものの改善を見込んでいる。
 今回の調査結果では、DI値は依然として高水準ながら、前回調査に比べ、建設業・卸売業で大きくDI値を戻した。特に建設業は採算を除いた各項目で1割を越える企業が良化回答となった。また、卸売業においても、悪化回答企業が減少したことにより改善となった。ただ、両業種とも先行きに関しては、各項目とも現状維持を見通している。

業況
 製造業では「食料品」「鉄鋼・非鉄」「精密機器」「プラスチック」で前月より大きくDI値を下げ悪化となる。建設業は「土木」「建築」とも改善となる。特に「土木」で改善値の大きい結果となった。卸売業は「飲食料卸」「青果物卸」で 大きく改善となる。小売業は「飲食料販売」で改善となるも「衣料品販売」「自動車販売」でDI値を下げた。サービス業は「自動車整備」が若干改善となるものの「タクシー」で依然厳しい状況が続いているほか、その他業種もDI値を下げた。
売上
 製造業は「鉄鋼・非鉄」「窯業・土石」「プラスチック」でDI値の下げ幅が大きい結果となった。建設業は「土木」「建築」ともに改善となる。特に「土木」で改善値の大きい結果となった。卸売業は「飲食料卸」「青果物卸」で大きく改善 となる。小売業は「飲食料販売」で改善となるも「衣料品販売」「家電品販売」「自動車販売」でDI値を下げた。サービス業は「タクシー」で依然厳しい状況が続いているほか、その他「観光旅館」「運送」でもDI値を下げた。

採算
 製造業は「縫製」「鉄鋼・非鉄」「プラスチック」で前月より大きくDI値を下げ悪化となる。建設業は「土木」「建築」とも改善となる。特に「土木」で改善値の大きい結果となった。卸売業は「飲食料卸」を除いて大きく改善となる。小売 業は「中小スーパー」を除いて悪化となる。特に、「自動車販売」「家具・建具販売」でDI値を下げた。サービス業は「自動車整備」が若干改善となるものの「タクシー」で依然厳しい状況が続いているほか、その他業種もDI値を下げた。

資金繰
 製造業は「酒造」「ニット」「縫製」「窯業・土石」でDI値の下げ幅が大きい結果となった。建設業は「土木」「建築」ともに改善となる。卸売業は「飲食料卸」「青果物卸」「機械器具卸」で改善となる。小売業は「中小スーパー」「飲食 料販売」「自動車販売」でDI値を戻し改善となる。サービス業は「情報サービス」で改善となるも「タクシー」で依然厳しい状況が続いているほか、「観光旅館」「運送」でもDI値を下げた。