県内の景気動向

全産業でわずかながら良化
卸売業は先月に引き続き改善


1998.10

本調査の対象企業は県内の中小企業1000社
今回調査の有効回答企業数は381社
回答企業の業種別内訳
 製造業172社・建設業49社・卸売業42社・小売業66社・サービス業52社

概況
 11月の調査結果(10月末時点)によると前回調査と比較し、全産業ベースで僅かながらも改善となった。
 業種別でみると、製造業は、採算を除き改善の動き。建設業は、資金繰りを除き悪化の動き。卸売業は、全項目で改善の動き、業況・売上・採算で大きくDI値を戻した。小売業は、採算・資金繰りの 2 項目で改善の動き。サービス業は、全項目で改善の動き、特に業況・資金繰りで大きく改善となる。
  3 カ月先の予想は、全産業ベースの総合全項目で当月調査結果のDI値と比較すると改 善予想。しかし、各業種においては、建設業の採算・資金繰り、卸売業の売上・採算で悪化予想が増加している。
 今回の調査結果での特徴的な動きは、前月に引き続き、卸売業で大きくDI値を戻した。これは、数値的には悪化回答が減少したことによる改善の部分が大きく、良化回答割合は資金繰りを除いた 3 項目において、全業種中一番多いものとなっている。ただし、先行きに関しては、売上・採算の 2 項目で悪化予想が増加しており、今後に不安を残す結果となった。

業況
 製造業は「縫製」「印刷」「輸送用機器」「漆器」でDI値を大きく下げ厳しい結果となる。一方、「食料品」は大幅にDI値を戻し改善となった。建設業は「土木」「建築」ともに悪化となる。卸売業は「青果物卸」「機械器具卸」「建築材料卸」でDI値を戻した。特に「青果物卸」は プラスDI値となる大幅な改善がみられた。小売業は「中小スーパー」「自動車販売」でDI値を戻すも「飲食料販売」「家電品販売」で悪化となる。サービス業は「運送」で大きくDI値を戻す結果となった。
売上
製造業は「織物」「縫製」「印刷」「輸送用機器」でDI値を下げ厳しい結果となった。一方、「食料品」「プラスチック」で大きくDI値を戻し改善となる。建設業は「土木」「建築」ともに悪化となる。卸売業は格差はあるものの全業種で改善となる。特に「青果物卸」「機械器具卸」で マイナスDI値解消となる。小売業は「衣料品販売」「家具・建具販売」で改善となる。サービス業は「タクシー」が依然厳しい状況にある。また、「情報サービス」が僅かながらDI値を下げる結果となった。

採算
 製造業は「酒造」「織物」「縫製」「印刷」「輸送用機器」でDI値を下げ厳しい結果となる。建設業は「土木」「建築」ともに僅かながら悪化となる。卸売業は「建築材料卸」で僅かながらDI値を下げるも、その他業種は、格差こそあ るが改善となっている。特に「青果物卸」は大幅にDI値を戻し、プラスDI値に転化となった。小売業は「飲食料販売」で若干悪化となるも、その他業種は改善の動きとなっている。サービス業は「運送」「情報サービス」に改善がみられた。

資金繰
 製造業は「織物」「縫製」「印刷」「漆器」を除いて格差はあるものの改善となっている。建設業は「土木」で若干の悪化となるも「建築」では僅かながらも改善となる。卸売業は「飲食料卸」で悪化となるも、その他業種は格差はあるものの 改善の動き。小売業は「飲食料販売」で悪化となるも、「自動車販売」がプラスDI値に転化となる改善。サービス業は「運送」で大きくDI値を戻す結果となるも、その他業種は、ほぼ前月並で推移している。