県内の景気動向

景況感全産業ベースで厳しさ増す
先行きわずかながら改善見通す

2001.5月調査

本調査の対象企業は県内の中小企業1000社
今回調査の有効回答企業数は487社
回答企業の業種別内訳
 製造業219社・建設業52社・卸売業63社・小売業81社・サービス業72社


全産業
 6月の調査結果(5月末時点)によると、4月末時点に比べ、全産業ベースで業況・売上・採算・資金繰りの全項目でわずかにDI値を下げた。売上・採算は5ヶ月連続でDIを下げ、業況も3ヶ月連続で下げる結果となり、景況感は全産業ベースで厳しさが増していると言える。業種別では、建設業がわずかに改善を示したものの、そのほかの業種はいずれも悪化している。
 3ヶ月先の見通しは、全産業ベースで業況・売上・採算・資金繰りともに依然としてマイナス30を下回っているものの、今月調査結果と比較するといずれもわずかに改善を予想する結果となった。



業 況売 上採 算資金繰り
4月5月先行き4月5月先行き4月5月先行き4月5月先行き
-45.5-48.3-39.0-42.9-47.2-38.8-48.4-51.1-43.3-30.6-31.8-32.2


製造業
 4月は半年ぶりにDI値を上げたものの、5月は再び悪化に転じた。売上の悪化割合が最も大きく、採算・資金繰りもわずかに悪化し、業況を若干悪化させた。5月以降、携帯電話やパソコン関連製品を中心に、メーカーが生産量を減少させている結果を反映した。
 小分類でみてみると、「食料品」は売上の減少から資金繰りを悪化させた。しかしながら特殊製品への転換で他社との差別化に成功しているところもある。「酒造」は受注残高がプラスに転じる改善を示し、採算・資金繰りもプラスに転じる改善となった。「織物」は全項目で悪化、全項目でプラス回答割合がゼロであった。業況の厳しさが窺える。「ニット」も全項目でプラス回答割合がゼロであり、業況もわずかに悪化となった。「縫製」は売上がわずかに改善し、採算・資金繰りを改善させた。「木材・木製品」は5月以降急激に業況が悪化し、売上・採算・資金繰りを悪化させた。「印刷」は受注量の落ち込みから売上を悪化させ、資金繰りも苦しくなっている。業況は依然として厳しい。「窯業・土石」も業況の悪化から売上・採算・資金繰りを悪化させている。長期的に若干回復の見通しとの声も寄せられ、3ヶ月先見通しもわずかに改善となった。今後に期待したい。「鉄鋼・非鉄」は受注残高の増加から設備操業率を改善し、売上を改善させる結果となった。依然として悪化回答割合が大きいが、良化回答割合がわずかながら増加している「金属」も受注残高の増加から設備操業率を改善させ、売上・採算も若干改善した。「一般機械」は受注の減少から売上を悪化させ、業況はわずかに悪化した。「電気機器」は業況がわずかに改善し、単価的には厳しいものの受注がわずかに増加し、採算も若干改善した。「輸送用機器」は全項目で良化回答割合がゼロであり、業況が悪化している。「精密機器」は海外生産シフトから受注が減少、全項目で悪化となった。「漆器」は業況・売上で良化回答がゼロ、採算は全回答企業が悪化と回答した。「プラスチック」は業況の悪化から売上・採算・資金繰りを悪化させている。


業 況売 上採 算資金繰り
4月5月先行き4月5月先行き4月5月先行き4月5月先行き
-43.1-47.5-31.1-37.7-46.6-32.9-49.0-49.8-37.4-31.4-35.6-34.2


更に競争が激化するでしょう。【食料品】
「消費不況と単価下落」は当分続く見通し。コスト低減とリストラは続ける。【食料品】
業界全体としてはあまり好転していないが、弊社の場合、4、5年前に特殊製品への転換を思い切って実施したのが昨年末頃より出始めて、今年4、5月は前年同年比が140%以上になっている。今後も頑張って他業者との差別化をもっともっと出していきたい。【食料品】
厳しさは依然として変わりなし。会社維持のため、最大の努力をしている。【縫製】
8月以降の受注は減少するだろう。【木材・木製品】
景気の低迷、住宅環境の変化(家具の造り付け)などで家具の個人消費は低迷しているが、オリジナルの家具を求める人が増え、特注家具の需要は増えてきている。 【木材・木製品】
住宅着工減少。住宅性能保証制度の施行により、大手ハウスメーカーに有利になり、一般工務店が困窮している。【木材・木製品】
木製品業界全体、停滞の感じがある。新製品の開発が必要。【木材・木製品】
自社、業界とも長期的に若干回復の見通し。 【窯業・土石】
建設業界の末端で仕事をしているため、強制値下げにさらされている。元請は30%の利益をはね、支払いは5カ月の手形。政治でこの状況を改善してもらえないのか? 【窯業・土石】
ご承知のように半導体関連が激変している。 【窯業・土石】
受注減少、今までにない状態である。【鉄鋼・非鉄】
生産拠点が海外に流出する傾向があるため、製造業は今年後半、相当厳しくなると思われる。 【電気機器】
依然として経営状況はよくならない。需要の変化の波が大きく、先行きが不透明であり、対応に苦慮している。【鉄鋼・非鉄】
特に海外(中国)との競争激化。【電気機器】
無理な単価の引き下げが多くなった。【電気機器】
今後、良くも悪くもならないと思います。ニーズに合った仕事を見つけていきたい。 【電気機器】
情報通信、周辺機器業界とも各大手取引先が、海外生産シフトにて売上減少。今後益々厳しい状況が予想される。【精密機器】