県内の景気動向

景況感全産業ベースでさらなる悪化
先行きも厳しい業況が続く

2001.6月調査

本調査の対象企業は県内の中小企業1000社
今回調査の有効回答企業数は474社
回答企業の業種別内訳
 製造業215社・建設業46社・卸売業65社・小売業85社・サービス業63社


全産業
 7月の調査結果(6月末時点)によると、海外景気の減退や公共投資の減少、販売価格の低下等を反映し、5月末時点に比べ、業況・売上・採算・資金繰りの全項目でDI値を下げた。特に売上・採算は6ヶ月連続で、業況は4ヶ月連続で下げる結果となった。業況・売上・採算のDIはついにマイナス50を下回り、景況感はさらに悪化の度合いを増していると言える。
 3ヶ月先の見通しは、DIはわずかに改善しているものの、良化回答割合はむしろ減少しており、横ばいとする企業が多い。厳しい業況がしばらく続きそうだ。


業 況売 上採 算資金繰り
5月6月先行き5月6月先行き5月6月先行き5月6月先行き
-48.3-54.2-44.5-47.2-52.7-40.9-51.1-53.0-44.7-31.8-39.5-36.3


製造業
 業況はさらに悪化し、売上・採算の各DI値はマイナス50を下回った。設備投資向け需要の減少や海外景気の減退等から生産レベルを一段と引き下げる動きが広がっている。
 小分類でみてみると、「食料品」は受注残高の増加により売上がわずかに改善し、業況も若干改善した。しかしながら小売価格の低下のしわ寄せや経費の増加から採算面で苦慮している。「酒造」は売上・採算・資金繰りでいずれもマイナスに転じる悪化を示し、業況が悪化した。「織物」・「ニット」は輸入品の圧迫から、良化回答がゼロであり、依然として厳しい業況が続いている。「縫製」は夏物の製造が一段落し、売上が減少したものの、7月から秋冬物の増加に期待したい。「木材・木製品」は業況は依然として厳しい上に、取引先の地元工務店が大手ハウスメーカーとの競争激化のため受注が減少している。「印刷」は受注残高の良化回答は依然としてゼロであり、業況はますます厳しくなってきている。「窯業・土石」は受注の減少に加え、値下げ要求圧力により、売上・採算ともに悪化し、業況は一段と悪化している。「鉄鋼・非鉄」・「金属」は売上・採算ともに悪化、業況はさらに悪化している。「一般機械」は採算面でわずかながら改善を示したものの、依然として厳しい業況が続いている。「電気機器」は海外生産移管に拍車がかかり、売上・採算・資金繰りが悪化、業況は一段と厳しい状況である。「輸送用機器」・「精密機器」・「漆器」は売上・採算・資金繰りで良化回答がゼロであり、厳しい業況が続いている。「プラスチック」は業況がわずかながらも改善し、売上が若干増加した。今後に期待したい。


業 況売 上採 算資金繰り
5月6月先行き5月6月先行き5月6月先行き5月6月先行き
-47.5-54.4-37.7-46.6-51.2-36.3-49.8-55.8-40.9-35.6-45.6-36.8


夏に向けて特に最悪。【食料品】
低価格のしわ寄せは、製造元に戻る時代となっている。【食料品】
大手食品メーカーの製品切り替えに伴い、一時的な受注減少にある。【食料品】
特質のある製品のため、主として首都圏のスーパー等の販売が多い。運送費、梱包費等の経費が増加し、採算面では苦労している。【食料品】
輸入品(中国)の圧迫により厳しい状況。【織物】
輸入品の数量増加する一方です。【織物】
依然、先行き見通し難。特に6、7月は夏物も製造一段落のため、受注は薄い。7月末から秋物が多少動いてくる予想。 【縫製】
繊維業界は今、閑散期なので、3ヶ月先は少し今の状況よりは好転すると思われますが、今年下半期は、更に例年より苦しくなりそうです。【縫製】
住宅新築数が減少しているのに、ハウスメーカーとの競争に地場工務店が負けて、益々受注が減少している。【木材・木製品】
値下げ要請が強く、原価割れの状況。上位ゼネコンは、30%近いカットをして下請けに回してくる。どうしようもない。【窯業・土石】
7〜9月の間、特注があった。【鉄鋼・非鉄】
地区動向は最悪です。【鉄鋼・非鉄】
いろいろなお客さんを廻ってみても、仕事量は間違いなく、急速に減少している。何とかしなければ、大変なことになると思います。【金属】
平成15年以降になれば、多少上昇すると思われますが、ものづくりはコスト競争時代で、従来の経営方式を変えることが急務です。【一般機械】
弱電業界そのものが、海外進出にますます拍車がかかり、国内生産が減少していく。【電気機器】
ますます悪くなり、人員調整も考えている。【電気機器】
業界全体が動かず、我々情報通信機器の製造で乗り切って来たが、5月より完全にストップです。秋の回復も厳しい。【精密機器】
空洞化の進行が止まるところを知らず、国内産業に危機感を覚えております。「大企業栄えて国滅ぶ」。【精密機器】