センターレポート

労働力の過剰感さらに強まる
新卒者の採用手控え傾向強まる
 初任給は大学・短大ともに減少
−新卒者の採用及び初任給調査−

2002.1調査


 文部科学、厚生労働両省の就職内定状況調査によると、今春卒業予定の大学生の就職内定率(平成13年12月1日時点)は76.7%、短大生(女子のみ)は52.3%、高校生(平成13年11月末時点)は63.4%となっており、大学・短大生でわずかながらも昨年同期より上回る一方、高校生が昨年度を大幅に下回る厳しい結果となっている。福島県内の求人倍率も、新規で0.68(季節調整値)、月間有効で0.40(同)と低迷の一途をたどっており、かなり厳しい状況が続いている。
 このような雇用環境の中で、県内の中小企業の労働力について、過不足状況および平成14年度の新卒者採用見通しアンケート調査を実施した。また、福島労働局職業安定部および公共職業安定所調べによる平成14年3月卒業者対象求人情報に基づいて、初任給額を当センターにて集計した。


  調査概要
業種別内訳
1、新卒者の採用に関する調査
(対  象)県内中小企業1,000社
(回答状況)509社(50.9%)
(調査時期)平成14年1月
(調査方法)郵送によるアンケート調査
2、初任給調査
 公共職業安定所に寄せられた求人票(大学卒は平成13年9月14日現在での求人情報、高卒については、7月12日までに受けた求人票)から1,417件を抽出集計。


  労働力の過不足状況
 企業における現在の労働力の過不足状況についてみると、「過剰」とした企業は31.0%と前回調査(平成13年1月)と比べて13.8ポイント増加、一方「不足」とする企業は6.5ポイント減少し8.8%、「適正」とする企業は7.4ポイント減少し60.1%となっており、昨年より過剰感が強まっている。(図−1)
 そこで「過剰」「不足」と回答した企業に、現在の労働力を100%とした場合どの程度の「過剰」または「不足」となっているかをたずねた。まず、「過剰」と回答した企業では「5〜10%未満」が36.1%、「10〜20%未満」が29.1%と、「5〜20%未満」の割合が前回調査より9.4ポイント減少した。逆に、20%以上の過剰と回答した企業は、20.9%と前回調査より6.8ポイント増加している。(図−2)
 一方、「不足」と回答した企業では「5〜10%未満」が半数近くを占め、20%未満になると9割を超えており、前回調査と比べると不足の度合は減少している。(図−3)

図−3 現在の労働力を100%とした
場合何%「不足」となるか
図−1 労働力の過不足
図−2 現在の労働力を100%とした
場合何%の「過剰」となるか