景気動向

製造業の業況、改善の動き続く


2004.5

調査時点 平成16年6月(5月末時点)
対象企業 1,000社
回答企業数 502社



※DI(Diffusion Index)値とは、景気の動きをとらえるための指標であり、良化と回答した企業の割合から、悪化と回答した企業の割合を減じた数値である。

全業種
 前回調査では3か月ぶりにマイナス幅がわずかに拡大した業況DI値は、今回調査ではマイナス18.2となり、前月比8.7ポイントマイナス幅が縮小した。
 製造業はマイナス2.5(前月比12.6ポイントプラス)でわずかに改善、非製造業はマイナス32.8(前月比3.7ポイントプラス)で横ばいを示した。製造業の業況がマイナス2ポイント台となったのは、2000年10月以来のこと。
 3か月先見通しは、売上はわずかに改善、業況・採算・資金繰りは横ばいを見通している。
■主要4項目DI値(全産業) 
 
業況
売上
採算
資金繰り
今月
-18.2
-22.9
-29.6
-15.7
前月
-26.9
-27.3
-29.9
-20.8
対前月比
8.7
4.4
0.3
5.1
    
■全産業の業況■製造業の業況■非製造業業の業況■業況の3ヶ月先見通し
(全産業)
業況
今回
前回
良化
17.1
13.8
悪化
35.3
40.7
DI値
-18.2
-26.9
対前月比
8.7
-6.0
業況
今回
前回
良化
25.5
19.8
悪化
28.0
34.9
DI値
-2.5
-15.1
対前月比
3.7
-6.5
業況
今回
前回
良化
9.3
8.9
悪化
42.1
45.4
-32.8
-32.8
-36.5
対前月比
3.7
-6.6
良化
10.8
悪化
27.3
DI値
-16.5
    
■産業分類別業況DI推移

 

製造業
業況DI値
前年比
-2.5
先行き
-5.4
対前月比
12.6


 業況・売上・資金繰りはわずかに改善、採算は横ばいを示した。業種別にみると、「鉄鋼・非鉄」「金属」「一般機械」「電機機器」「輸送用機器」「精密機器」はプラス傾向が継続、「プラスチック」はプラスに転じた。前月比では、「印刷」の売上、「窯業・土石」の業況・売上・資金繰りは悪化を示した。
 3か月先見通しは、主要4項目とも横ばいを見通している。業種別にみると、好況の業種はプラス幅が縮小するとしている業種もあるが、プラス傾向が継続すると見通している。
 また、「木材・木製品」の業況・売上は改善を見通している。一方、「織物」「縫製」の資金繰りは、悪化を見通している。

自由意見より
  • 流通業界の競争激化は大手商社の参入によるシェアー争いとなり、製造メーカーの存在も下請業になりつつある。地ブランドの支援策がないのか。
【食料品】
  • 経営のやり方に変化をつけるため現時点では最低の経営であるが6月末より好転すると思う。
【食料品】
  • 5月は業界全体としてかなり厳しい月だったようです。
【酒造】
  • 4月から5月に入って仕事の受注が減少し会社創業以来、はじめての事です。
【縫製】
  • 3ヶ月先は秋物生産時期なので一寸期待をしている。
【縫製】
  • 原材料の値上りが出ている。鉄筋セメント油製品に転嫁できるかが課題である。
【窯業・土石】
  • 春先の活況から落ち着いてきた。 
【鉄鋼・非鉄】
  • 納期がなく、すぐ納入との製品が多くなっております。特に今年に入ってからが多いです。 
【鉄鋼・非鉄】
  • 昨年10月以降景気は上昇に転じ、ステッパー(半導体製造装置)、情報通信、建設機械、OA関連等が元気なので当社にプラス材料ですが、いつ急降下するか分からないので新規の受注に向けて頑張っております。
【金属】
  • 昨年末よりの主材料費(鋼)高騰(160〜170%)して参りましたが、価格に転嫁できず如何に吸収するかが課題。
【一般機械】
  • 今はいいが先が見えない。いつどうなるか分からない。
【一般機械】
  • 特許製品の生産などで当社は販売に貢献している(売上高)。  
【一般機械】
  • 長い間の低迷期を過ぎようやく国内物づくり業も息を吹き返した感が当社を取り巻く環境に感じられます。是非ともこれを本物にしたいものです。
【電気機器】
  • 4,5月はこれまでに経験したこともない忙しさだったが、やっと平常な姿に戻りそう。このところ仕入価格の上昇と同時に購入部品及び材料の納期がかかるとの声が聞かれる。これから先が気になる。
【電気機器】
  • 最近顧客の変化を感じる。外注費を減らす政策をとる顧客が増えている。  
【電気機器】
  • 中国の建築ブームの影響で原材料の支那合板の単価が上がったが、製品価格に上乗せする見込みがたたない。
【漆器】
  • 資金借入環境に各行で温度差がある。仕事は多いが、単価・納期がキツイ。
【プラスチック】
製造業
業況DI値
前年比
-63.8
先行き
-53.2
対前月比
-3.8


 主要4項目とも横ばいを示した。前月比では「建築」の資金繰りはわずかに改善を示した。
3か月先見通しは、業況・売上はわずかに改善、採算は横ばい、資金繰りはわずかに悪化を見通している。

 

自由意見より
  • 発注物件が少なく受注に苦慮している。
【建築】
製造業
業況DI値
前年比
-13.6
先行き
-10.6
対前月比
13.2


  業況・採算・資金繰りはわずかに改善、売上は横ばいを示した。業種別にみると、「機械器具」は4か月連続でプラス傾向が継続、前月比では「衣服」の業況・採算、「建築材料」の業況は改善を、「青果物」の業況・売上は悪化を示した。
 3か月先見通しは、採算はわずかに改善、業況・売上・資金繰りは横ばいを見通している。業種別にみると、「機械器具」の業況はプラス傾向が継続、「建築材料」の売上・採算は改善を見通している。


 

自由意見より
  • 先がわからない今です。とにかく頑張って行くしかない。 
【衣服】
  • 4月の税込表示以降、極端に小売店店頭での動きが鈍くなったように思います。
【衣服】
  • 東北地区の中でも福島県は先の見通しが良いと聞かれ、特に中通りは動きが出てきているようです。
【機械器具】
製造業
業況DI値
前年比
-40.0
先行き
-35.0
対前月比
-0.7


 業況・資金繰りは横ばい、売上・採算はわずかに悪化を示した。前月比では「家具・建具」の業況はわずかに改善を示したが、「飲食料」「自動車販売」の業況・売上・採算は悪化を示した。
3か月先見通しは、業況・売上・採算はわずかに改善、資金繰りは横ばいを見通している。

 

自由意見より
  • どこの大型店でも酒類販売をするようになり村内の店での箱買いが無くなり売れ行きが少なく困っております。 
【中小スーパー】
  • 市中心街にて小売業ですが売上年々下がり昨年の45%。
【衣料】
  • 原油価格高騰により仕入れコストは大幅にUP。
【自動車販売】
  • 業界は云うまでもなくまだまだ暗闇から抜け出せないでいる時期。輸入商品を扱って大変好評で喜ばしく思います。誠意を持ってコツコツと頑張ります。5月は近年にない実績でした。
【家具・建具】
  • 石油業界は1ヶ月で仕入価格がリットル当り10円の大幅値上げとなり、末端価格への転嫁が100%とはいかず厳しさは変わりない。
【その他】
製造業
業況DI値
前年比
-21.2
先行き
-15.1
対前月比
2.5


 業況・売上・採算は横ばい、資金繰りはわずかに悪化を示した。業種別にみると、「情報サービス」の業況はプラスに転じた。前月比では「観光旅館」の業況・売上・採算は改善を示した。特に、売上は50ポイントの大幅改善を示した。
3か月先見通しは、業況はわずかながら改善、売上・採算・資金繰りは横ばいを見通している。業種別にみると、「運送」は主要4項目とも改善を見通している。

 

自由意見より
  • 長期にわたる景気低迷による不況型倒産や失業者が高水準で推移し、個人消費低迷などによって依然として旅行消費が伸びない。予断を許さない厳しい状況にあります。 
【タクシー】
  • 昨年5月に比べ連休明けの状態は夜間の運行の減少が著しく厳しく全体が下がっている模様。当社は、個々の努力と3月に導入のシステムのおかげで前年並になっている。 
【タクシー】
  • 昨年1年間で従業員の社保料負担が増えました。今後この調子で増大していけばどうなるか怖いです。
【自動車整備】
  • 石油価格動向に依り先行き見通しがますます不透明になった。
【その他】

 

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