景気動向

製造業の業況、’91年3月以来のプラスに転じる


2004.6

調査時点 平成16年7月(6月末時点)
対象企業 1,000社
回答企業数 466社



※DI(Diffusion Index)値とは、景気の動きをとらえるための指標であり、良化と回答した企業の割合から、悪化と回答した企業の割合を減じた数値である。

全業種
 3か月連続で改善が続く。業況DI値マイナス15.9となり前月比2.3ポイントマイナス幅が縮小した。
 製造業は、プラス0.5(前月比3.0ポイントのプラス)、非製造業はマイナス30.2(前月比2.6ポイントのプラス)となりマイナス幅が縮小した。
 製造業の業況がプラスに転じたのは、1991年4月調査(3月末時点)以来。
 3か月先見通しは、業況・資金繰りは横ばい、売上・採算はわずかに改善を見通している。
■主要4項目DI値(全産業) 
 
業況
売上
採算
資金繰り
今月
-15.9
-17.0
-26.7
-17.8
前月
-18.2
-22.9
-29.6
-15.7
対前月比
2.3
5.9
2.9
-2.1
    
■全産業の業況■製造業の業況■非製造業業の業況■業況の3ヶ月先見通し(全産業)
業況
今回
前回
良化
17.6
17.1
悪化
33.5
35.3
DI値
-15.9
-18.2
対前月比
2.3
8.7
業況
今回
前回
良化
26.2
25.5
悪化
25.7
28.0
DI値
0.5
-2.5
対前月比
3.0
12.6
業況
今回
前回
良化
10.1
9.3
悪化
40.3
42.1
DI値
-30.2
-32.8
対前月比
2.6
3.7
良化
13.1
悪化
24.9
DI値
-11.8
    
■産業分類別業況DI推移

 

製造業
業況DI値
前年比
0.5
先行き
-1.0
対前月比
3.0


 売上・採算はわずかに改善、業況・資金繰りは横ばいを示した。業種別にみると、「鉄鋼・非鉄」「金属」「一般機械」「電気機器」「輸送用機器」「精密機器」「プラスチック」の業況はプラス傾向が継続。前月比では、「縫製」の主要4項目、「漆器」の業況・採算・資金繰りは悪化を示した。
3か月先見通しは、主要4項目とも横ばいを見通している。業種別にみると、「鉄鋼・非鉄」「金属」「一般機械」「電気機器」「輸送用機器」「精密機器」の業況はプラス傾向が続くと見通しているが、「プラスチック」は悪化を見通している。また、「ニット」の業況、「印刷」「プラスチック」の売上、「一般機械」「電機機器」の採算も悪化を見通している。

 

自由意見より
  • 見通しなかなか明るくはなりません。
【織物】

  • 先行きが不安である。
【ニット】

  • 昨年は平均に良く行なっていましたが、今年の春から全体的に受注が少なくなりました。変化に対応することが大変です。        
【縫製】

  • 業界は依然として低迷している。秋物に期待をかけているがどうなるか、今の所わからない。
【縫製】

  • 原価低と品質向上で生き抜きます。
【木材・木製品】

  • 石油類の高騰、中国・アジア経済の影響による鉄鋼製品の高騰により、各種原材料等に値上げの動きが出てきた。 
【窯業・土石】

  • 過去最大の受注・出荷減。先行きを懸念している。
【窯業・土石】

  • 民間・公共、共に仕事が激減している。発注はバランスよくやって欲しい。
【窯業・土石】

  • 1〜4月の好調が5〜6月は低迷。先行き不透明。
【鉄鋼・非鉄】

  • 同業者が取扱品目を1種に合理化したため当社へ引き合いがあり、受注に向け努力しているが、単価が激安な為設備投資の伴わないものからトライしている。また、金属が値上りのうえ材料不足と説明され計画的(生産に応じた)仕入れが困難である。
【金属】

  • 機械加工等昨年中半より非常に稼働率が高くなっているが、主材料(鋼材)等の高騰になり吸収することが非常に困難である。
【一般機械】

  • 同業界で少々上向のようです。
【一般機械】

  • 確実に景気が上向きになっている事が多方面から感じます。この波にタイムリーに当社業態も乗じることが出来るように、営業受注活動に力を入れたいです。
【電気機器】

  • 6月の実績として売上20%UP、3ヶ月先の予想としても受注の見通しがある。お得意の会社によっては仕事量が激減しているので忙しいといっても油断できない。
【電気機器】
製造業
業況DI値
前年比
-50.0
先行き
-37.0
対前月比
13.8


 業況・売上・採算はわずかに改善、資金繰りは横ばいを示した。前月比では「建築」の業況は改善を示した。
3か月先見通しは、業況・売上・採算はわずかに改善、資金繰りは横ばいを見通している。

 

自由意見より
  • 業況は悪くなる一方だ。
【土木】

  • 発注量の減少に伴い受注減が目立ちはじめる。
【建築
製造業
業況DI値
前年比
-13.8
先行き
-8.7
対前月比
-0.2


  売上・資金繰りはわずかに改善、業況・採算は横ばいを示した。業種別にみると、「機械器具」はプラス傾向が継続。前月比では「衣服」の売上、「機械器具」の資金繰りは改善を、「飲食料」の採算・資金繰りは悪化を示した。
3か月先見通しは、業況・売上はわずかに改善、採算・資金繰りは横ばいを見通している。業種別にみると、「機械器具」はプラス傾向が続くと見通している。

 

自由意見より
  • 景気が好転していく時に、弊社の対応を間違えないようにしたい。
【衣服】

  • 販売単価の下落と反比例して仕入単価が上昇により、採算が悪化している。
【機械器具】
製造業
業況DI値
前年比
-30.0
先行き
-27.5
対前月比
10.0


 業況・売上はわずかに改善、採算・資金繰りは横ばいを示した。業種別にみると、「中小スーパー」の業況はプラスに転じた。前月比では「中小スーパー」の資金繰りは改善を示した。
3か月先見通しは、売上・採算はわずかに改善、業況・資金繰りは横ばいを見通している。業種別にみると、「飲食料」の売上、「自動車販売」の売上・採算、「中小スーパー」の採算は改善を、「大規模店」の資金繰りは悪化を見通している。

 

自由意見より
  • 景気の良し悪しは経営者の資質にある。変化の対応についていけない者は淘汰される。いつの時代も同じことでオーナーはどれだけお客様に心を向けて客の満足を計っているかで客は店を選ぶ。
【中小スーパー】

  • 厳しい環境が続いて居る今日です。毎年売上が低下の 状況が止まらない今日です。需要の安物への変化が原因と考える。
【衣料】

  • 景気が悪いので思うようになりません。デパートの売上が減少して一般には需要が下がり良くなるには2,3年先になります。
【家電品】

  • 6月は売上伸びないが、7,8月に向けての小波と捉えている。
【その他】

  • 原油高騰により油の仕入価格が急上昇中であり、セルフスタンドはある程度売値に反映できるが、フル体制スタンドは掛売先への交渉があり対応が後手に回ってしまう状況。
【その他】
製造業
業況DI値
前年比
-31.2
先行き
-14.0
対前月比
-10.0


 採算は横ばい、業況・売上・資金繰りはわずかに悪化を示した。業種別にみると、「情報サービス」はプラス傾向が継続。前月比では「観光旅館」の業況・売上、「タクシー」「自動車整備」の業況・資金繰りは悪化を示した。
3か月先見通しは、主要4項目ともわずかに改善を見通している。業種別にみると、「情報サービス」の売上・採算は改善を、「自動車整備」の売上は悪化を見通している。

 

自由意見より
  • 業界:3月末で1社廃業し、競争激化。自社:介護事業、貸切バス部門で増収。新たに血液製剤輸送を開始。
【タクシー】

  • 前年同月に比べ夜間の運行が著しく減少し上旬は低迷しましたが、梅雨に入っても天候が夏を思わせる状況が合ったり、夏競馬開催で昨年並みに回復しています。
【タクシー】

  • 株価の回復など経済が上向き傾向と思われるが、わが社のような小さな会社では感じることが出来ないのが現状です。
【情報サービス】

 

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