景気動向
―2007.4―

業況の改善傾向に足踏み状況が続く。先行きも横ばいで推移か


調査時点   平成19年4月調査(19年3月末時点)
対象企業   800社
回答企業   501社(回答率:62.6%)
      (製造業225社、建設業44社、卸売業74社、小売業92社、サービス業66社)
調査時期   4半期毎<3,6,9,12月末時点>

DI(Diffusion Index)値とは、景気の動きをとらえるための指標であり、
良化と回答した企業の割合から、悪化と回答した企業の割合を減じた数値。



全 産 業
全産業の業況DI(▲21.7)は、前回に比べて0.7ポイント低下した。
業種別では、卸売業、小売業のDIが改善し、製造業、建設業、サービス業のDIは低下した。
 3か月先見通しの製造業の業況DIは▲8.0、非製造業の業況DIは▲23.6となり、原材料・原油価格、公共事業の発注量等の動向に不透明感があり、横ばいを見通している。

■全産業の主要4項目DI値
 
業況
売上
採算
資金繰り
3月末時点
-21.7
-20.9
-31.3
-17.3
12月末時点
-21.0
-14.0
-27.5
-14.0
前回比
-0.7
-6.9
-3.8
-3.3

■全産業の業況
業況
3月末時点
12月末時点
良化
14.4
17.3
悪化
36.1
38.3
DI値
-21.7
-21.0
前回比
-0.7
3.0
■3月末時点から見た
  全産業の業況3か月先見通し
良化
12.8
悪化
29.3
DI値
-16.5

■製造業の業況
業況
3月末時点
12月末時点
良化
18.7
23.2
悪化
28.9
30.4
DI値
-10.2
-7.2
前回比
-3.0
7.9
■非製造業の業況
業況
3月末時点
12月末時点
良化
10.9
12.1
悪化
42.0
45.3
DI値
-31.1
-33.2
前回比
2.1
-2.4

■業種別業況DI値推移グラフ

製 造 業
業況DI値
前年比
-10.2
先行き
-8.0
前回比
-3.0

対象企業
354社
回答企業
225社
業況・売上・採算・資金繰りはいずれもわずかに悪化傾向を示した。
業種別にみると「印刷」「鉄鋼・非鉄」の業況は改善を示した。
前回比では「織物」「ニット」「窯業・土石」「一般機械」「プラスチック」の業況はわずかに悪化傾向を示したが、「印刷」「鉄鋼・非鉄」はプラスに転じた。一方、「食料品」「輸送用機器」はマイナスに転じた。
 3か月先見通しは、業況・売上は横ばいを見通し、採算・資金繰りはわずかに悪化を見通している。業種別にみると「ニット」「輸送機器」「プラスチック」の業況は改善を見通し、「食料品」「酒造」「木材・木製品」「窯業・土石」はわずかに改善、「織物」「金属」「電気機器」は横ばいを見通している。一方、「縫製」「印刷」「鉄鋼・非鉄」「一般機械」「精密機械」は悪化傾向を見通している。
自由意見より
業界の現況は一般に悪化している。自社は昨年が最低であったため、いろいろ考慮して今後は少しずつ良い方に向うよう努力する。
 
【食料品】

 
当社が位置する和装業界は5〜9月が常に荷動きが少ない。
 
【織物】

 
縫製関係は、春物は出足まあまあであるが例年5〜7月は夏物も少なく秋物には早い時期であるからおそらく例年通り仕事が少ないと予想される。
 
【織物】

 
人件費増は、残業増のため。受注は増えるが、仕入価格の上昇を販売価格に結びつけられず苦慮している。
 
【木材・木製品】

 
仕事を取るために価格を下げるので利益につながりません。
 
【印刷】

 
仕事が少ない為、受注競争が激化している。
 
【印刷】

 
中央(東京周辺等)との格差が生じている。地方のインフラ整備の早期見直しを行い実施を。
 
【窯業・土石】

 
業界全体が沈下の方向。自由競争入札導入で更に悪化が予想される。何をもって適正入札価格とするか。下請、孫請はやれなくなると思われます。
 
【窯業・土石】

 
5月はせとまつりの為に収益増の見込。
 
【窯業・土石】

アルミ材料の価格上昇があり困ってます。先が見えず短納期になっております。
 
【鉄鋼・非鉄】

 
原材料費値上りで大変です。
 
【鉄鋼・非鉄】

 
客先の海外展開により、資源のない日本から、技術が外国に流れて「ものづくり」がなくなって来たらどうなるのか非常に心配です。
 
【金属】

 
受注単価は減る一方にて、賃金及び公的部分は負担が増える状況が継続中で、やるべき事が出来ない実態。
 
【電気機器】

 
業界の常識にとらわれずニッチな部分を見出しビジネス提案して行きたい。
 
【電気機器】

 
乗用車の販売不振
 
【電気機器】

 
公共工事入札制度激変。受注額減少だが仕事量はむしろ増加。環境対策、品質向上、安全強化に取組んでいる。
 
【一般機械】

 
昨年11月以降、若干受注面での減少有り、4月以降同じ予想であるが、若干の上乗せが期待される予想。
 
【精密機械】

 
先の事が良く分からない。
 
【精密機械】

 
安値発注、材料費上昇。
 
【精密機器】

 
仮決算前年度売上対比12%減です。今後の対策が困難。
 
【プラスチック】

 
厚生費の増加は収益を圧迫する。
 
【プラスチック】



建 設 業
業況DI値
前年比
-52.3
先行き
-61.3
前回比
-19.8

対象企業
72社
回答企業
44社
業況・売上・採算・資金繰りはいずれもわずかに悪化傾向を示した。3か月先見通しの業況・売上・資金繰りはわずかに悪化、採算は横ばいを見通している。業種別にみると「土木」の業況・売上・資金繰りはわずかに悪化傾向を示し、採算は横ばいを見通している。「建築」の売上は悪化、資金繰りはわずかに悪化傾向、業況・採算は横ばいを見通している。
自由意見より
土木は底なし沼に入っている。あと1年〜2年位で業者は半減すると思う。
 
【土木】

 
公共事業費の減少が厳しく大変である。
 
【建築】



卸 売 業
業況DI値
前年比
-10.8
先行き
-9.4
前回比
16.9

対象企業
106社
回答企業
74社
業況・売上・採算・資金繰りいずれもわずかに改善傾向を示した。
業種別にみると「衣服」「鮮魚」の業況はプラスに転じ、前回比では「飲食料」「青果物」「機械器具」「建築材料」の業況はいずれも改善傾向を示した。
 3か月先見通しは、業況・売上・採算・資金繰りのいずれも横ばいを見通している。業種別にみると「衣服」の業況・売上はマイナスに転じ、「飲食料」の採算、「青果物」の業況はプラスに転じたが、「機械器具」の業況・売上・採算・資金繰りはいずれも悪化傾向を見通している。
自由意見より
業界再編の流れの中で特約店として残れるか、二次店になるのか。リベートの差が大きく不安定要素が付きまとう。
 
【飲食料】

 
ハウスメーカーの進出で大工、工務店が受注困難 。
 
【建築材料】

最悪。
 
【その他】



小 売 業
業況DI値
前年比
-39.1
先行き
-17.4
前回比
5.4

対象企業
161社
回答企業
92社
業況はわずかに改善、売上はわずかに悪化傾向を示し、採算・資金繰りは横ばいを示した。
3か月先見通しは、業況・売上・採算・資金繰りのいずれもわずかに改善を見通している。業種別にみると「自動車販売」の業況・売上・採算・資金繰りはいずれも大幅改善を見通している。「家電品」の採算は、わずかに悪化傾向を見通しているが、「中小スーパー」「衣料」「飲食料」「家具・建具」「大規模店」はいずれの項目も改善傾向を見通している。
自由意見より
どんな小売店でも売上は減です。良い方になる考えはありませんか。
 
【衣料】

購入者の年令は高齢化し、50才以下の客層は郊外店へ流出してしまうので、販売に結びつかなく一般的な小売店は末期的な現状です。
 
【衣料】

業界の構造的な問題であり、身の丈に合ったマイペースの経営を心がけて行くつもりです。
 
【衣料】

売上減少の一方で人件費、経費は同じくかかり、借入利息は上がりとても苦しい状況が続いて困っています。
 
【衣料】

私達個人店は先ず仕入単価が高い。大型店優先はますます進み私達は従業員をかかえる事がむずかしくなって来た。
 
【飲食料】

オーバーストアー、地域間競争が激化。
 
【飲食料】

デパート販売が以前の半分以下におちこんでいる。販促費、人件費をかけて売上を確保しても利益にはつながらない。
 
【飲食料】

今迄になく売上げ・客数の現況は、最盛時に比べ85%の減少。この傾向がいつまでも続き、見透しは全くわからない。
 
【飲食料】

会社の改善策として売上げ増加と新製品の開発ということは解かっていても、それが現実に形となって出てこないので、困難な毎日です。
 
【飲食料】

金属類の不足による、原材料の高騰による、各部材、商品の価格高がひびく。
 
【家電品】

板金の減少、板金主体の工場のため、雪不足により大きく減少した。
 
【自動車販売】

家具小売業界は現在かなり厳しい。
 
【家具・建具】

3月は気温が上がらず春物商材の動きが鈍化。
 
【大規模店】

この先の国内消費力不安、不明で見えないが、期待はある。商売の問口を広めるか、深化させるか両にらみ状況です。
 
【その他】


サービス業
業況DI値
前年比
-28.7
先行き
-22.7
前回比
-6.1

対象企業
107社
回答企業
66社
 業況・売上・採算・資金繰りいずれもわずかに悪化傾向を示したが、業種別にみると「運送」の業況・売上・採算・資金繰りはいずれも改善傾向を示した。
3か月先見通しは、業況・売上・採算・資金繰りのいずれも改善傾向を見通している。業種別にみると「観光旅館」「タクシー」「情報サービス」が改善傾向、「自動車整備」が業況・売上・採算の悪化傾向を見通している。
自由意見より
昨年より一層悪くなっております。
 
【旅館・ホテル】

タクシー:燃料の値上がり、人件費上昇等で料金約18%値上申請が出ている。
バス:料金(契約輸送)のダンピングが問題となっている。  
 
【タクシー】

規制緩和策は我々の業界にとって大きなマイナスになっております。
 
【タクシー】

昨年秋以降、夜間の動きが減少し、新規参入会社の増加などにより客の分散につながっている。3月末で他社で経営をやめた会社がありますが、経過してみないと状況変化はわかりません。
 
【タクシー】

軽油単価が少しおちついてきたと思ったら、又、4月より値上げの要請があり頭が痛い所です。
 
【運送】

軽油の値上りが販売価格に転嫁できない。
 
【運送】

お客の経営環境にともない(特に建設業)厳しい状況にあります。
 
【自動車整備】

前が読めないのでこの先、不安。
 
【自動車整備】

それほど大きな変化はないと思います。
 
【自動車整備】

同業者が事業やめた為、客数はアップしたが部材が値上がりして利益は薄い。
 
【自動車整備】

前・後3ヶ月については大きな変化は認められない。
 

 【情報サービス】


少子化の影響で18才人口の激減で経営が大変苦しいです。
 
【その他】