景気動向
―2008.1―

業況の改善傾向に足踏み状況が続く 
先行きはわずかに改善を見通しているが、慎重な見方が続く


調査時点   平成20年1月調査(19年12月末時点)
対象企業   800社
回答企業   475社(回答率:59.4%)
      (製造業216社、建設業42社、卸売業64社、小売業88社、サービス業65社)
調査時期   4半期毎<3,6,9,12月末時点>

DI(Diffusion Index)値とは、景気の動きをとらえるための指標であり、
良化と回答した企業の割合から、悪化と回答した企業の割合を減じた数値。



全 産 業
 全産業の業況DI(▲41.4)は、前回(▲35.5)に比べて5.9ポイント低下した。
業種別では、製造業、卸売業、小売業のDIは横ばいを示した。建設業のDIはわずかに悪化を示し、サービス業は悪化を示した。
 DIポイント低下は、原油高、原材料価格上昇を背景に個人消費や企業収益の低下が主な要因と思われる。3か月先見通しは製造業が横ばいを見通し、非製造業はわずかに改善を見通しているが、引続き原油・原材料価格動向、公共事業の発注量等の不安要因がみられる。また、原油価格高騰と原材料価格の上昇を製品価格に転嫁できず収益に影響を生じているとの回答が多かった。


■全産業の主要4項目DI値
 
業況
売上
採算
資金繰り
12月末時点
-41.4
-32.9
-44.4
-27.1
9月末時点
-35.5
-34.0
-40.2
-24.6
前回比
-5.9
1.1
-4.2
-2.5

■全産業の業況
業況
12月末時点
9月末時点
良化
9.1
9.8
悪化
50.5
45.3
DI値
-41.4
-35.5
前回比
-5.9
-9.4
■12月末時点から見た
  全産業の業況3か月先見通し
良化
7.8
悪化
38.5
DI値
-30.7

■製造業の業況
業況
12月末時点
9月末時点
良化
14.4
15.5
悪化
38.9
37.3
DI値
-24.5
-21.8
前回比
-2.7
-4.5
■非製造業の業況
業況
12月末時点
9月末時点
良化
4.6
5.2
悪化
60.2
51.8
DI値
-55.6
-46.6
前回比
-9.0
-13.5

■業種別業況DI値推移グラフ

製 造 業
業況DI値
前年比
-24.5
先行き
-22.7
前回比
-2.7


対象企業
354
回答企業
216
 業況・売上・資金繰りはいずれも横ばいを示し、採算はわずかに悪化を示した。
 業種別にみると「精密機器」の業況はプラスに転じ、前回比では「酒造」「織物」「縫製」「木材・木製品」「鉄鋼・非鉄」「輸送用機器」「プラスチック」が改善傾向を示し、「食料品」「一般機械」の業況はわずかに悪化傾向、「ニット」「印刷」「窯業・土石」「金属」「漆器」は悪化を示した。「電気機器」は横ばいを示している。3か月先見通しは、業況は改善傾向を見通し、売上・採算・資金繰りは横ばいを見通している。業種別にみると「酒造」「縫製」「木材・木製品」「印刷」「窯業・土石」「金属」「プラスチック」の業況はわずかに改善を見通し、「食料品」「鉄鋼・非鉄」「精密機器」「漆器」は横ばいを見通している。一方、「織物」「ニット」「一般機械」「電気機器」「輸送用機器」は悪化傾向を見通している。
自由意見より
業種的に季節的要因による活発化を予想しております。
 
【食料品】

 
運賃等の経費が上昇した。
 
【食料品】

 
燃油を始め資材の値上りが経営(収支)を圧迫!
 
【酒造】


資金繰りについては、今まできもの業界での慣習と思い、盆・暮払いを容認してきたが、再度契約をし契約どおりの実行をお願いしたら、資金の回収が促進され始めた。
 
【織物】


重油高の為、諸経費が増加している。
 
【織物】


天候の変化と需要の変化が重なり、受注が減ったため売上も減少し、苦しい年となり今後も厳しさが予想されます。
 
【縫製】


昨年より中国製品と競合しない製品作りに変更した。
 
【縫製】


原油価格の高騰により、原材料が値上りしているので、販売価格を見直さなければならなくなってきている。
 
【木材木製品】


資金借入環境の極端な悪化を実感している。経営努力をしても外的要因による悪影響は回避できず厳しい結果となっているが金融機関等は経営試算内容を数値のみでデジタルな評価しか行わず、結果が悪ければ単純にランクを下げる→金利が一方的に上げられる→元金返済の負担圧力が強まり、さらに厳しい経営を強いられるという悪循環に陥っている。
 
【木材木製品】


悪化
 
【木材木製品】


関連企業とのつながりで何とかしのいでいるが単体ではどうにもならない状況です。
 
【木材木製品】


年度末が近づき受注が増加しています。
 
【木材木製品】


業界再編第2弾が行われそうです。
 
【木材木製品】


原材料、石油の値上りが収益を直撃しています。 
 
【印刷】


諸資材の高騰により価格転嫁不能、採算悪化してよい案件全くなし。
 
【印刷】


原材料が何度も値上りしており、価格転嫁ができず困っている。このままでは廃業の可能性もあり。
 
【印刷】


最悪の業界になってしまいました。もうコスト削減も限界にきています。低価格入札がとまりません。
 
【窯業土石】


関東東京都市部と地方の格差が拡大し、競争の激化による単価の超低下により採算がとれず自助努力も限界ある。金融機関は貸はがしにかかっており、不況業種(生コン)からはずされている先に対する制度資金導入の見直しが必要である。
 
【窯業土石】


石油の価格上昇により増々悪化になると思います。
 
【鉄鋼非鉄】


ガス代、灯油代、シンナー塗料代など主な経費が軒並み上がっており、楽ではない。
 
【金属】


素材価格の上昇を売価に転嫁しにくく値上の了承を得るのに時間がかかり、採算性の悪化が増大している。
 
【金属】


公共事業の減少、鋼材資材の値上りと建築確認の遅れなど重なって大変である。
 
【金属】


プラスチック材料、ガソリン・灯油等の燃料費の高騰により諸経費が上昇し今後の資金繰が心配です。
 
【電気機器】


受注の減少と受注単価の低下にて採算が取れず、社会保険その他公的負担に耐えられず、事業所閉鎖等がさらに進む。
 
【電気機器】


鋼材を中心とした資材価格の高騰が採算不足を拡大させることが予想される。米国経済の後退で、景況下降懸念がある。
 
【輸送用機器】


得意先回りをしてみると、来年は良化の方向になると聞くことは多いが、本当なのだろうか?
 
【精密機器】


業況・売上高等、比較的横ばいで推移すると思われます。
 
【精密機器】


原材料費上昇分を受注単価に反映させられない。
 
【精密機器】


原油の高騰により、副資材の全てが15〜20%も価格上昇している為、利益率を低下させてきている。受注状況は良好。
 
【精密機器】


重油価格の異常なる値上げにつき採算が悪く、月2度も重油価格値上げがきている状況である。
 
【プラスチック】


同業間の単価競争が激しい。
 
【プラスチック】


年内2度の原料値上げの際、受注内容が悪化し、今後も続く見込み。
 
【プラスチック】


建 設 業
業況DI値
前年比
-76.2
先行き
-54.7
前回比
-16.2

対象企業
72
回答企業
42
 業況・売上はわずかに悪化を示し、採算・資金繰りは横ばいを示した。業種別にみると「土木」「建築」の業況の前回比は悪化傾向を示した。3か月先見通しの業況・売上・採算はわずかに改善を見通しているが、資金繰りは横ばいを見通している。業種別にみても「土木」「建築」の業況・売上・採算は改善傾向を見通し、資金繰りは横ばいを見通している。


卸 売 業
業況DI値
前年比
-43.8
先行き
-26.5
前回比
-0.8

対象企業
106
回答企業
64
 売上はわずかに改善を示し、業況・採算・資金繰りは横ばいを示した。
業種別にみると「飲食料」「鮮魚」「機械器具」「建築材料」の業況はわずかに改善を示し、「衣服」「青果物」は悪化傾向を示した。3か月先見通しは、業種別にみると全業種で業況・売上・採算・資金繰りのいずれもわずかに改善傾向を見通している。
自由意見より
市内、町内の自営個人店が減少したが、量販店の対応を強化している。
 
【青果物】

 
地方での業況の改善は無理。
 
【機械器具】


先3ヶ月は、住宅着工低下にともない厳しい状況と思われます。
 
【建築材料】

 
弱小工務店の倒産多発予想。
 
【建築材料】



小 売 業
業況DI値
前年比
-54.6
先行き
-36.4
前回比
-2.5

対象企業
161
回答企業
88
 業況・売上・採算・資金繰りはいづれも横ばいを示した。
3か月先見通しも、業況・売上・採算・資金繰りのいずれもわずかに改善を見通している。業種別にみると「衣料」「飲食料」「家電品」「自動車販売」の業況は改善傾向を見通し、「家具・建具」の業況は横ばいを見通しているが、「中小スーパー」「大規模店」の業況・売上は悪化を見通している。
自由意見より
原料上昇に伴う単価の上昇を売価に反映できない。
 
【中小スーパー】


非常に苦しくなってきてます。
 
【衣料】


原材料、包材、人件費がどんどん値上げされて、一度は値上げしても、販売価格は何回もは値上げできないので経営がとても大変です。
 
【飲食料】


容器包装費の増加および鶏肉の品薄から価格が急上昇した。
 
【飲食料】


消費者が生活防衛に入り、ますます飲食や酒類の支出をカットし始めており、苦しくなりつつある。
 
【飲食料】


今年の正月は、車も少なく、帰省する人が本当に少なく静かな初売りでした。
 
【飲食料】


規制緩和により大手が有利な状況となり中小は厳しさが増してきていると思う。
 
【飲食料】


正月はふる里に帰るお客が少なく又、元旦より販売する店が増加。商店街は売出しをしても活性化なし。
 
【飲食料】


暖かいせいか歳末の雰囲気が悪い。値を下げても、需要が盛上らない。
 
【家電品】


原油急騰の結果、製品値上により、ユーザーは売上(地元企業)、所得(個人)が伸びないなか、シビアな対応となっており地域経済はさらなる落込みが予想される。
 
【自動車販売】


会津地方は特に公共事業が少なく採算性もなく車両購入もなく破産が多く、大変である。
 
【自動車販売】



サービス業
業況DI値
前年比
-55.3
先行き
-38.4
前回比
-23.5

対象企業
107
回答企業
65
 業況・採算・資金繰りは悪化傾向を示し、売上は横ばいを示した。業種別にみると「観光旅館」「タクシー」「運送」「情報サービス」の業況はいずれも悪化を示した。3か月先見通しの業況はわずかに改善を見通し、売上・資金繰りは横ばい、採算はわずかに悪化を見通している。業種別にみると「観光旅館」の業況・売上はわずかに改善を見通し、「タクシー」も業況の見通しはわずかに改善、「運送」の業況・売上・採算・資金繰りはいずれも改善傾向を見通している。
自由意見より
重油が高すぎる。ガス代も高くなる。
 
【旅館ホテル】


最悪の1年でした。来年は更に悪くなりそうです。
 
【旅館ホテル】


卸売部門は、在庫回転率、利益率改善するも売上高は3割減、サービス部門(ホテル、レストラン)は売上高が1割増加した。
 
【旅館ホテル】


収益を原油高が圧迫しているのが現状で当分それが続くと思われる。早急な政府の原油対策(暫定税制の廃止、高速道路料金の無条件の引下げ等)が望まれる。
 
【タクシー】


タクシー用オートガス、軽油の高騰が業界、自社共に大問題である。
 
【タクシー】


12/17より運賃改定はされたもののLPG単価値上げ分をカバーすることは難しい。客数は天候のせいもあるのか伸びず低下している。
 
【タクシー】


原油高でどうにもならない。
 
【運送】


当社は軽油を使う事業所です。この3年余りで7割も値上がりしております。良いはずがありません。
 
【運送】


前年の同時期に比べ、軽油単価が20円も上昇し、経営を圧迫している。政府の対応を強く望みます。
 
【運送】


軽油高騰。
 
【運送】


燃料高騰が経営を圧迫している。
 
【運送】


気になるのは燃料費の上昇、来年は光熱費も上がるようだし、どこまで経費上昇するのか・・・。
 
【自動車整備】



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