景気動向
―2007.7―

業況の改善傾向に足踏み状況が続く

先行き予想は慎重な見方 

調査時点   平成19年7月調査(19年6月末時点)
対象企業   800社
回答企業   509社(回答率:63.6%)
      (製造業225社、建設業44社、卸売業73社、小売業97社、サービス業70社)
調査時期   4半期毎<3,6,9,12月末時点>

DI(Diffusion Index)値とは、景気の動きをとらえるための指標であり、
良化と回答した企業の割合から、悪化と回答した企業の割合を減じた数値。


全 産 業
 全産業の業況DI(▲26.1)は、前回に比べて4.4ポイント低下した。
業種別では、小売業、サービス業のDIが改善し、製造業、建設業、卸売業のDIは低下した。
 3か月先見通しの製造業の業況DIは2.3(前回比プラス10.3)、非製造業の業況DIは▲24.6(前回比マイナス1.0)となり、原材料・原油価格・公共事業の発注量等の動向に不透明感があるものの、わずかに改善傾向を見通しているが慎重な見方となっている。

■全産業の主要4項目DI値
 
業況
売上
採算
資金繰り
6月末時点
-26.1
-27.5
-36.0
-18.9
3月末時点
-21.7
-20.9
-31.3
-17.3
前回比
-4.4
-6.6
-4.7
-1.6

■全産業の業況
業況
6月末時点
3月末時点
良化
12.6
14.4
悪化
38.7
36.1
DI値
-26.1
-21.7
前回比
-4.4
-0.7
■6月末時点から見た
  全産業の業況3か月先見通し
良化
13.4
悪化
26.1
DI値
-12.7

■製造業の業況
業況
6月末時点
3月末時点
良化
16.9
18.7
悪化
34.2
28.9
DI値
-17.3
-10.2
前回比
-7.1
-3.0
■非製造業の業況
業況
6月末時点
3月末時点
良化
9.2
10.9
悪化
42.3
42.0
DI値
-33.1
-31.1
前回比
-2.0
2.1

■業種別業況DI値推移グラフ

製 造 業
業況DI値
前年比
-17.3
先行き
2.3
前回比
-7.1

対象企業
354
回答企業
225
 業況・売上・採算はわずかに悪化傾向、資金繰りは横ばいを示した。
業種別にみると「輸送用機器」の業況はプラスに転じ、「印刷」「鉄鋼・非鉄」はマイナスに転じた。前回比では「ニット」「窯業・土石」が改善を示し、「酒造」「織物」「縫製」「精密機械」「プラスチック」の業況はわずかに悪化傾向を示した。「一般機械」「電気機器」は横ばいを示している。3か月先見通しは、業況・売上・採算は改善傾向を見通し、資金繰りは横ばいを見通している。業種別にみると「織物」「縫製」「木材・木製品」「鉄鋼・非鉄」「金属」「電気機器」「プラスチック」の業況は改善を見通し、「食料品」「酒造」「ニット」「印刷」「輸送用機器」もわずかに改善を見通している。一方、「窯業・土石」「精密機械」は悪化傾向を見通している。
自由意見より
7月からの見通しは今のところ良いと思います。
 
【食料品】

 
人員削減、諸経費の見直しの成果などが表われて来ているかと思う。
 
【食料品】

 
大口受注に変動があり、上乗せ部分の変化に対応できる状態に整備する必要がある。
 
【食料品】


国内の仕事が中国に移行しているために、受注量が少なくなって来て困って居ります。アパレルメーカー各社は50%〜65%それ以上海外に行っているかも知りません。
 
【縫製】


国内景気は良いと言われていますが・・・。我々はその中で努力して来期こそは秋物からと期待をしています。
 
【縫製】


製造業の海外移転が続ければ中小企業は衰退し、近き将来日本古来の建築方式はなくなるであろう。
 
【木材・木製品】


経営環境が一段と悪化している。地方の景気回復を望む。
 
【木材・木製品】


我々の業界に於ても安い輸入品(主に中国)が国内のメーカーを圧迫している現状は変わらない。
 
【木材・木製品】


受注減少、販売単価の低下、仕入単価を含む諸経費を価格に転嫁できない。
 
【窯業・土石】


リードタイムは増々短くなる。
 
【窯業・土石】


仕入価格の上昇により大変困っております。もう限界です。
 
【鉄鋼・非鉄】


ここ3〜4年では最悪です。
 
【鉄鋼・非鉄】


中・長期的な見通しがわからない。
 
【金属】


全体的に景気上昇傾向にあると思われるが、異常な鋼材の高騰により、キャンセルとならざるを得ない物件も出て来ている。
 
【金属】


国内販売低下が続き、民生用の受注減少が6ケ月間に達し、コストも低下しているため、非常に厳し状況です。
 
【電気機器】


材料の高騰がはなはだしい。製品への転嫁は見込めない。
 
【電気機器】


国内好景気の影響がようやく地方にも届いた感あり引きあい商談が良く来ます。
 
【電気機器】


今後の仕事を展開するには、スペシャリスト人材の確保が重要になって来ています。
 
【電気機器】


当社のOA機器業界は海外への移管が多く特にベトナム進出のメーカーが目立つ。その為にコスト競争になる。
 
【精密機器】


安値発注
 
.【精密機器】


特段の変化見られず。
 
.【プラスチック】


同業者の廃業、倒産があり受注減少も重なり、これはもう構造的な不況であり、行政の力を借りなければ産地の存続さえ危ぶまれる時期に来ていると思われる。
 
【プラスチック】


建 設 業
業況DI値
前年比
-61.4
先行き
-61.3
前回比
-9.1

対象企業
72
回答企業
44
 業況・売上はわずかに悪化傾向、採算・資金繰りは横ばいを示した。3か月先見通しの業況・売上・採算・資金繰りはいずれも横ばいを見通している。業種別にみると「土木」の業況・売上・採算・資金繰りは改善傾向を見通している。「建築」の業況・売上・採算・資金繰りはいずれもわずかに悪化傾向を見通している。
自由意見より
競争入札制度になり業界が乱れ業積も悪化するのでは?
 
【土木】

 
現状の悪い業況はいっこうに改善されない。
 
【土木】


入札の低落札により利益確保は困難。受注の激減は資金繰り影響大となる。 
 
【土木】


卸 売 業
業況DI値
前年比
-26.1
先行き
-13.7
前回比
-15.3

対象企業
106
回答企業
73
 業況・売上・採算・資金繰りいずれもわずかに悪化傾向を示した。
業種別にみると「衣服」「鮮魚」の業況はマイナスに転じ、前回比では「青果物」の業況はわずかに改善傾向を示したが、「衣服」「飲食料」「鮮魚」「機械器具」「建築材料」は悪化傾向を示した。3か月先見通しは、業況・売上・採算・資金繰りのいずれもわずかに改善を見通している。業種別にみると「機械器具」の業況はプラスに転じ、「青果物」の採算は悪化傾向を見通しているが、「衣服」「飲食料」「鮮魚」「建築材料」の業況・売上・採算・資金繰りはいずれも改善傾向を見通している。
自由意見より
同業社(小売)の倒産増加は他人事ではない気がします。
 
.【衣服】


序々に仕入単価値上通知が届き始めている。(原油高騰等の影響)
 
.【機械器具】


売上累計実績は前年割れの厳しい状況である。お客様の買い控えが続いている。
 
【機械器具】


仕入、販売価格とも上昇安定してきた。
 
【建築材料】


ハウスメーカー、大手ビルダーの地域への台頭により、仕様の高品質化とローコスト化が浸透し、地域の工務店、ビルダーの受注の流れが鈍化している。あわせて地域工務店を販売先にもつ卸、小売業としては、物件の減少が売上の減少へ直に結びついている傾向が顕在化している。
 
【建築材料】



小 売 業
業況DI値
前年比
-33.0
先行き
-18.5
前回比
6.1

対象企業
161
回答企業
97
 業況はわずかに改善、売上・採算・資金繰りは横ばいを示した。
 3か月先見通しは、業況・売上・採算・資金繰りのいずれもわずかに改善を見通している。業種別にみると「自動車販売」の業況・売上は大幅改善を見通している。「中小スーパー」の売上、「家具・建具」の資金繰りは、わずかに悪化傾向を見通しているが、「衣料」「飲食料」「家電品」はいずれの項目も改善傾向を見通している。
自由意見より
大型店の24時間営業は地球温暖化の今、電気を湯水のごとく使用するのは最悪です。営業時間を規制すべきです。
 
【衣料】


経営者の年令が高くなるにつれ、客の年令も高く、商品販売は先細りの傾向です。
 
【衣料】


正に厳しさの一言ですが人事を尽くします。 
 
 【衣料】


円安による輸入仕入単価の上昇
 
【衣料】


5月の連休より売上は6月のいままでさがるいっぽうです。
 
【飲食料】


私達食品流通業は大型店の出店により自分達の努力だけでは解決できない点があります。仕入価格がまるで違います。
 
【飲食料】


関東との境にあるため、格差の大きさを痛感しています。今の好景気は地方に広がる要因が無い事を肌で感じます。益々厳しくなります。
 
【飲食料】


原材料、包装紙材の値上げが昨年の秋から始まり、商品の値上げを検討してから6ケ月かかり、ようやく10%の値上げができました。
 
【飲食料】


最悪かも・・・
 
【飲食料】


精米小売の業界は生産者の直売により最盛時の10%となり生活が出来ない。
 
【飲食料】


原材料の値上げ、ガソリン値上げ
 
【家電品】


購入客の2極化有り。富裕層は高級型(品)を買う。
 
【家電品】


景気良くならない。少しづつ悪くなって行くようだ。
 
【家電品】


家電販売を取りやめ工事だけにしたら経営が良くなり人もくるようになりました。        
 
【家電品】


商売は、良し悪しは人のせいではありません!全て社長の方針、やる気等、自己責任。  
 
【家具・建具】


中国の生産工場と連絡を密にして毎月の様に出向き、指導しながら品質向上に全力挙げてる次第です。今のところ問題点もありません。  
 
【家具・建具】


価格競争も一段落すると思いますが今までの出遅れを一日も早く取り戻したいのですが仕入資金が不足です。商品構成によって格差をつけるチャンスかと?
 
【その他】



サービス業
業況DI値
前年比
-22.8
先行き
-21.4
前回比
5.9

対象企業
107
回答企業
70
 業況・売上・採算はわずかに改善傾向を示したが、資金繰りは横ばいを示した。業種別にみると「情報サービス」の業況・売上・採算・資金繰りはいずれも改善傾向を示した。
 3か月先見通しは、業況・売上・採算・資金繰りのいずれも横ばいを見通している。業種別にみると「タクシー」「運送」が改善傾向、「観光旅館」の業況・売上・採算が悪化傾向、「自動車整備」が売上・採算の悪化傾向を見通している。
自由意見より
水道光熱費が原油の値上りにより高騰し固定費を圧迫している感があります。
 
【旅館・ホテル】


重油が高い。
 
【旅館・ホテル】


我々業界は最悪でどこまでも悪くなるのか予測もできません。               
 
【旅館・ホテル】


4・5・6月と3ヶ月にわたり客の入込数が悪い。売上も減少。
 
【旅館・ホテル】


燃料(オートガス・軽油)の値上りが、収支に多大な影響を及ぼしている。
 
【タクシー】


燃料高騰の影響が大きく収益を圧迫しているのが現状です。
 
【タクシー】


軽油が高い!
 
【運送】


30才未満の人数が足りない。30才以上の人数は過剰である。人を採用したいが条件が合わず難しい。
 
【自動車整備】


軽油の値上りでトラック業界は全く不調で修理や代替が伸びない。
 
【自動車整備】


今年6/2より道交法の改正により、大型免許が大型と中型の二つに分類されました。5月末迄のかけこみ免許取得が多数ありましたので前年6月と比較して良くなったが一過性と考えられます。
 
【その他】