景気動向
―2007.10―

業況の改善傾向に足踏み状況が続く
先行きはわずかに改善か


調査時点   平成19年10月調査(19年9月末時点)
対象企業   800社
回答企業   492社(回答率:61.5%)
      (製造業220社、建設業50社、卸売業65社、小売業94社、サービス業63社)
調査時期   4半期毎<3,6,9,12月末時点>

DI(Diffusion Index)値とは、景気の動きをとらえるための指標であり、
良化と回答した企業の割合から、悪化と回答した企業の割合を減じた数値。


全 産 業
 全産業の業況DI(▲35.5)は、前回に比べて9.4ポイント低下した。
業種別では、製造業、建設業のDIは横ばいを示し、卸売業、小売業、サービス業のDIはわずかに悪化を示した。
 3か月先見通しの製造業の業況DIは▲7.7、非製造業の業況DIは▲31.3となり、いずれもわずかに改善を見通しているが、原材料価格・原油価格・公共事業の発注量等の不安要因がみられる。

■全産業の主要4項目DI値
 
業況
売上
採算
資金繰り
9月末時点
-35.5
-34.0
-40.2
-24.6
6月末時点
-26.1
-27.5
-36.0
-18.9
前回比
-9.4
-6.5
-4.2
-5.7

■全産業の業況
業況
9月末時点
6月末時点
良化
9.8
12.6
悪化
45.3
38.7
DI値
-35.5
-26.1
前回比
-9.4
-4.4
■9月末時点から見た
  全産業の業況3か月先見通し
良化
13.2
悪化
33.9
DI値
-20.7

■製造業の業況
業況
9月末時点
6月末時点
良化
15.5
16.9
悪化
37.3
34.2
DI値
-21.8
-17.3
前回比
-4.5
-7.1
■非製造業の業況
業況
9月末時点
6月末時点
良化
5.2
9.2
悪化
51.8
42.3
DI値
-46.6
-33.1
前回比
-13.5
-2.0

■業種別業況DI値推移グラフ

製 造 業
業況DI値
前年比
-21.8
先行き
-7.7
前回比
-4.5

対象企業
354
回答企業
220
 業況・売上・採算・資金繰りはいずれも横ばいを示した。
 業種別にみると「電気機器」の業況はプラスに転じ、「輸送用機器」「精密機器」はマイナスに転じた。前回比では「金属」「一般機械」「電気機器」「漆器」が改善を示し、「縫製」「木材・木製品」「印刷」「プラスチック」の業況はわずかに悪化傾向、「窯業・土石」は悪化を示した。「食料品」「酒造」「織物」「ニット」「鉄鋼・非鉄」は横ばいを示している。3か月先見通しは、業況・売上・採算は改善傾向を見通し、資金繰りは横ばいを見通している。業種別にみると「酒造」「織物」「ニット」「縫製」「木材・木製品」「窯業・土石」「鉄鋼・非鉄」「プラスチック」の業況は改善を見通し、業況でマイナスに転じた「輸送用機器」「精密機器」の先行き見通しも改善を見通している。一方、「食料品」「一般機械」「電気機器」はわずかに悪化傾向を見通している。
自由意見より
9月は晴天(猛暑)が続いたため季節食品の出荷が悪い。寒くなって欲しい。
 
【食料品】

 
業種的に冬季は受注が減少するため、季節的要因により見通しは悪化傾向です。
 
【食料品】

 
異常気象のため、暑さがつづき秋物の売行きが低調で、受注が減少している。
 
【縫製】


住宅着工の低下が地場工務店及び業界不振につながっている。
 
【木材・木製品】


原油価格の高騰により資材等の価格が上昇しているので、採算に影響が出ている。
 
【木材・木製品】


大変悪い。
 
【木材・木製品】


ローコスト住宅ばかりで本格木造住宅が一段と減って来た。
 
【木材・木製品】


材料費の度重なる値上げにより、採算悪化。製紙メーカーの姿勢に憤りを覚える。
 
【印刷】


材料費の上昇を価格に転嫁できない。
 
【印刷】


石油製品の値上げに伴う原材料上昇が続き価格転嫁が難しい。建設業不況の余波を受けている。
 
【窯業・土石】


建設業に対して、県も入札制度等の色々な問題に取り組み始め、是正されることを望みます。  
 
【窯業・土石】


原材料代の値上りで売上は上るが、採算は良くない。
 
【鉄鋼・非鉄】


作業環境の整備(機械=自動化 建物の補強)をしたいが、収益に直結しないものには銀行は貸したがらない。決算内容は良くなってきたのに・・・。
 
【金属】


少々多忙気味になって来ました。
 
【金属】


鉄工関連企業の多くが稼働率が大いに向上しているが受注単価は横這である。
 
【一般機械】


主にNC旋盤加工をしているが、チップの値段は上がるのに加工単価は下がっていく。  
 
【一般機械】


現状は、まあまあだが先が見えない。
 
【一般機械】


受注コストの低下は止まらず、公的部分の上昇は止まらず、さらに、最低賃金の上げにより、下請企業の閉鎖はつづく。
 
【電気機器】


未だコストダウンを要求して来る客先が多い。
 
【電気機器】


最低賃金の上昇は、企業にとって悪条件になる。大企業の業況を指針に考えるのは、どういうものかと思う。
 
【電気機器】


米国の景気の先行きがこわい。
 
【輸送用機器】


原油高騰に伴う諸費の上昇。
 
【輸送用機器】


液晶、携帯関係のパーツは量の受注があるがコストダウンが厳しい。
 
【精密機器】


人材不足
 
【精密機器】


受注増により、外注費が大幅に増えている。早いタイミングで内製化を図る事を計画中。
 
【精密機器】


安値発注(資材費上昇分を上乗せしてくれない。)
 
【精密機器】


原価は、オイル高の関係で先々きびしい
 
【漆器】


建 設 業
業況DI値
前年比
-60.0
先行き
-56.0
前回比
1.4

対象企業
72
回答企業
50
 業況・売上・採算・資金繰りはいずれも横ばいを示した。3か月先見通しの売上はわずかに改善を見通しているが、業況・採算・資金繰りはいずれも横ばいを見通している。業種別にみると「土木」の業況・売上・採算は改善傾向を見通し、資金繰りは横ばいを見通している。「建築」の売上・採算は横ばいを見通し、業況・資金繰りはわずかに悪化傾向を見通している。
自由意見より
一般競争入札が原因で利益が出ない。
 
【土木】

 
大企業及び地元企業も地場の建築業者を優先的に採用しない。故に地元建築業者はゼネコンの下請になる。
 
【建築】


卸 売 業
業況DI値
前年比
-43.0
先行き
-24.6
前回比
-16.9

対象企業
106
回答企業
65
 業況・売上・資金繰りはわずかに悪化傾向を示し、採算は横ばいを示した。
 業種別にみると「衣服」はわずかに改善を示し、「飲食料」「青果物」は横ばい、「鮮魚」「機械器具」「建築材料」は悪化傾向を示した。3か月先見通しは、業種別にみると全業種で業況・売上・採算・資金繰りのいずれも横ばい、またはわずかに改善傾向を見通している。
自由意見より
住宅着工申請の許可が従来より1ヶ月以上延びている。市場の動きが悪い為、以前の仕入商品が高くつき、利益確保が難しい。併せて、在庫の動きが悪い。顧客のニーズが多様化、複雑化している為対応が長期化している。
 
【建築材料】


業界全体が原材料の入手難、住宅着工数の減、建築確認申請等の混乱、人材の老齢化、銀行の動向等不安要素が多大。
 
【建築材料】


仕入単価が10月、11月に上がります。
 
【建築材料】



小 売 業
業況DI値
前年比
-52.1
先行き
-28.7
前回比
-19.1

対象企業
161
回答企業
94
 業況・資金繰りはわずかに悪化傾向を示し、売上・採算は横ばいを示した。
 3か月先見通しは、業況・売上・採算・資金繰りのいずれもわずかに改善を見通している。業種別にみると「家具・建具」「大規模店」の業況・売上は悪化傾向、「中小スーパー」の売上・採算も悪化傾向を見通しているが、「衣料」「食料品」「家電品」「自動車販売」の業況・売上・採算・資金繰りはいずれも改善傾向を見通している。
自由意見より
大型店は小さい町に、もういらないと思います。
 
【中小スーパー】


オーバーストアにつき来期も厳しいと思う。
 
【中小スーパー】


良くなることを信じて頑張ります!!
 
【衣料】


材料の値上り、包装資材の値上げが1回のみでなく何回もあり、利益を圧迫しているのでとても資金繰りが大変です。
 
【飲食料】


仕入について大型店と私達とは初めから仕入価格がちがいます。私たちは大型店で取り扱っていない商品を仕入れようとしているので大変です。高い商品を仕入れながらガンバレと言われましても・・・・・。
 
【飲食料】


酒類免許の実質自由化によりスーパー等による安売りがますます加速、酒店での値段対応が出来ない状況で益々苦しくなる。
 
【飲食料】


駐車場つきの店にして今のところは業積向上。商店街も車対応を考えた街づくりと店作りが必要とつくづく思う。
 
【家電品】


伸びない個人消費に危機感もありますが、特徴をもって良質な商品を誠心誠意ご奉仕する事に専念するのみです。
 
【家具・建具】


変化対応への設備投資の動向が、益々企業の今後を左右する。
 
【その他】



サービス業
業況DI値
前年比
-31.8
先行き
-22.2
前回比
-9.0

対象企業
107
回答企業
63
 業況・売上・採算はわずかに悪化傾向を示し、資金繰りは横ばいを示した。業種別にみると「タクシー」の業況・売上・採算・資金繰りはいずれも改善傾向を示した。一方、「情報サービス」の業況・売上・採算はマイナスに転じた。
 3か月先見通しは、業況・売上・採算・資金繰りのいずれもわずかに改善を見通している。業種別にみると「観光旅館」の業況・採算・資金繰りがわずかに悪化、「タクシー」「運送」「自動車整備」は業況・売上・採算・資金繰りのいずれも改善傾向を見通している。
自由意見より
景気が良くなってきたと言われるここ2〜3年が最も悪くなっている。
 
【旅館・ホテル】


タクシー・バス共に燃料費の高騰が収益悪化している。
 
【タクシー】


資材の上昇                
 
【自動車整備】



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